■「なばな」とは?
アブラナ科アブラナ属の葉物野菜。
実は食用として出回っている「なばな」は主に、花のつぼみと茎、葉を食べる在来のなばな(Brassica rapa L. var. nippo-oleifera)と、
若い茎や葉を食べるセイヨウアブラナ(Brassica naps.L)の2つに分けられます。前者は日本で古来より食べられてきたものですが、後者は昭和30年代に栽培化され、市場流通し始めました。
■「なばな」の選び方
葉と茎が鮮やかで、切り口がみずみずしく、つぼみが開いておらず小さく締まっているものがよいです。花が咲くと苦味が強くなり食感も悪くなるため、早めに食べきるのが◎
■「なばな」の保存方法
濡らした新聞紙などでくるみ、保存袋に入れて野菜室で保存します。このとき、他の葉物野菜と同様に、根を下にして立てて入れるとより長持ちします。また、ゆがいたものを冷凍するのも可能です。
■旬と栄養素
旬は11月から3月。
βカロテン、カルシウム、ビタミンK、カリウム、ビタミンCがよく含まれる。
■「なばな」に似ている野菜たちのお話
アブラナ属(Brassica)は種のあいだや種のなかで交雑しやすいため、たくさんの変種や品種があります。ここでは「なばな」とほぼ同時期に見られる、なばなと見た目の似た野菜を紹介します。(実は味がかなり違います!)
食べ比べてみるのもよいかも?!
●アスパラ菜:(紅菜苔とサイシン)
「アスパラ菜」は品種名。「オータムポエム」
「愛味菜」といった名前で売られています。
●はなっこりー:(サイシンとブロッコリー)
山口県の野菜。花も食べられます。
東海では珍しいかも?
●スティックセニョール:(カイランとブロッコリー)
茎ブロッコリーとも。通年あります。
●あすっこ:(ビタミン菜とブロッコリー)
広島県の野菜。2〜4月頃に出ます。
ちなみに…アブラナ属の野菜にはこんなものがあります。
キャベツ・ブロッコリー・白菜・小松菜・ケール・
ミズナ・カブ・チンゲン菜 etc…
上記で挙げている品種のもとになっている野菜はいずれもアブラナ属です。
■おすすめ調理法
炒め物(油との相性◎)、おひたし、あえもの、パスタやグラタンの具etc…