■サツマイモの旬は10月から1月
旬も終わりかけ?と思われるかもしれませんが、実はサツマイモはとれたてよりも、2〜3ヶ月貯蔵して余分な水分を逃がしてからの方がおいしくなります。そして、年明けから出てくるサツマイモには、貯蔵がしっかりされたものが多いのです。特に「紅はるか(※1)」や「シルクスイート(※2)」などは、貯蔵により甘味の乗りやすい品種です。
※1 紅はるか:「はるかに甘い」をコンセプトに作られた品種。しっとりかつホクホクの食感で、加熱すると糖度40度以上になります。
※2 シルクスイート:絹のようになめらかな食感とすっきりとした甘味が特長。収獲時はホクホクで貯蔵でねばりと甘味が増します。
■保存は常温10〜15℃
常温保存の場合、1本ずつ新聞紙に包み冷暗所に保存すると約1ヶ月日持ちします(段ボール可)。
冷蔵だと更に2ヶ月持ちますが、サツマイモは低温に弱いため、新聞紙で包んだ上でポリ袋に入れる等の対策を。またこの時期、冷暗所のほうがかえって温度が低いこともあるので、十分ご注意ください。
■アク抜きはする?
サツマイモを切るとき、アク抜き(※3)をしていないと切り口が黒く変色します。このアクの主な成分はヤラピン・クロロゲン酸・タンニンです。ヤラピンは便秘の予防や改善に効果があるといわれています。クロロゲン酸とタンニンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用があります。いずれも体に良い成分です。ふかし芋や焼き芋ではアク抜きの必要はありませんが、見栄えが気になる大学芋や煮物(アク抜きすると味が染みやすくなる)では必要に応じてアク抜きするのもよいでしょう。