■ミカン科 ミカン属

『商品名はデコポン、品種名は不知火』

崎県にて清見×中野3号(ぽんかん)を交配して1972年に誕生した品種です。当初は奇形な果実が多く、品種としては認められませんでした。
しかし、見た目とは裏腹に良好な食味をもつことから熊本県が栽培を始め、「不知火」として品種登録されたのが始まりです。

初めは熊本県のものだけがデコポンと呼ばれ、静岡ではフジポン、愛媛ではヒメポン、広島ではキヨポン、鹿児島ではラ・ミリポンなど各地でバラバラの名称でした。

そして「デコポン」という名称は登録商標で、その名を使用するには糖度が13度以上、クエン酸1.0以下でなければならず、さらに日園連に加盟する全国のJAでのみの使用に限られているのです。品質や規格の問題、消費者の混乱を防ぐ為に統一されました。

へたの先端がでっぱっている外観から「デコポン」という名前がつけられました。この「デコ」は「おでこ」のデコです。ポンカンの香りをもち、食味良好。果皮は黄橙色でやや粗いがむきやすいといった特徴があります。
一方、「ベリーフルーツ」と呼ばれることもあります。ベリー(belly)とは英語でお腹(子宮・胎内)を示し、妊婦さんや赤ちゃんのいるお母さんへの贈り物にも喜ばれます。

デコポンには豊富にビタミンCが含まれており、さらにビタミンCの吸収を助けるビタミンPも含有しているため、効果的に美容効果を得られるほか風邪の予防をすることもできます。
食物繊維ビタミンB1も含み、特に食物繊維は便秘の解消に役立つといわれており、女性の味方ですね。

★おいしいデコポンの選び方
色は濃い橙色で、皮はなめらかできめ細かいものを選びましょう。デコのあるものとないものがありますが、どちらも中身はまったく同じものです。

*デコの秘密は樹勢であるといわれています。若くて樹勢の強い木になるほどデコはできやすく、樹勢の弱い木ほどできにくいのだそうです

  ■2013.2月の取扱い産地■

・佐賀

20玉・24玉中心。週3回程度の販売で、数量は昨年並の予想。露地の販売。

・和歌山
3月より開始。遅れ気味。

・熊本
2L20玉で50〜55%、L24玉で20〜25%を占める割合となる見込み。
昨年対比約82%の出荷量となる見込み。
無加温ハウスの販売で、下旬より露地が開始する予定

 

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