秋。この季節は、夏に浴びた紫外線や冷房の乾燥した空気により、肌や髪へのダメージが蓄積されています。特に紫外線によるダメージは大きく、肌を老化させる原因の80%は紫外線が原因といわれています。さらに、紫外線は体を守る免疫力を低下させるので、肌や髪だけでなく全身にダメージを及ぼします。柿は大量のビタミンCと豊富なカロテンを含み、加えてカリウムと食物繊維もたっぷりと栄養価値が極めて高く、美容効果も期待できます。特にビタミンC含量は緑黄色野菜には劣るものの、単色野菜の中では多い方のグリーンアスパラガスを上回ります。柿を食べて夏の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。

■カキノキ科 カキノキ属

<ビタミンC>
コラーゲンの生成を助けて皮膚を丈夫にし、免疫機能を高めて風邪をひきにくする。また、ストレスに強い体を作り、抗酸化作用を発揮するなど多彩な働きをする。中くらいの柿ひとつで大人の1日のビタミン必要量をクリア。

<ビタミンA(カロテン)>
必要な分は体内でビタミンAに変わり粘膜や皮膚の増強をし肌の乾燥を防ぐ他、体の抵抗力を高めて風邪を予防する。その他はカロテンとして強力な抗酸化作用を持ち、ガンの予防や動脈硬化を抑制する働きをする。柿に含まれるカロテンはβカロテン・リコピン。

<カリウム>
利尿作用があり、むくみ防止に役立つ。また、高血圧予防にも。


その他にも、食物繊維が糖尿病、便秘や大腸がんなどを予防する。そして、β-カロテンの5倍もの発がん抑制効果が報告されているクリプトキサンチンも含有するが、こちらも同様に大腸がんを予防する効果がある。

また、渋み成分であるシブオールがアルコールの吸収を妨げるので二日酔いを楽にしてくれる為、飲酒の前に食べればなお効果的。

とはいえ、ひとつの食べ物だけを偏って摂るよりもバランスよくいろいろな食材を口にすることが肝要。


主成分(甘柿、可食部100g中)
エネルギー 60kcal
カリウム 170mg
ビタミンA(βカロテン)160μg
ビタミンC70mg


<早秋柿>

平成15年に品種登録された極早生の完全甘柿品種。果重は平均で250g前後、扁平で四角い形をしているが平核無柿よりは丸みがある。露地栽培では西村早生とほぼ同時期の9月下旬から収穫できる。色は熟すと鮮やかな濃いオレンジ色になり、やや大ぶり。肉質はやや軟らかく緻密で果汁が多く、濃厚な甘さが特徴。
【担当者からの情報便】
岐阜県産は10月4日より開始し、中旬にピークとなる見込み。
熊本県産は10月15日より開始し、下旬にピークとなる見込み。
やや小玉傾向で、平年並みからやや少なめの出荷となる見込み。



<太秋柿>

平成6年に命名・品種登録された完全甘柿の有望品種。秋に成熟する大きな果実ということで命名された。富有を母親にもち、果重は平均で380g前後、大きいものは500g以上と非常に大玉になる。富有よりも早い10月中旬頃から収穫される。サクサクとした食感のジューシーな果肉が特徴。
果実が成熟すると、表面に条紋とよばれる黒いうずまき模様ができることがあるが、これが果頂部から赤道部にかけて輪状に入るものほど糖度が高いといわれている。
【担当者からの情報便】
岐阜県産が9月30日より開始する予定。10月上旬ころにピークとなる見込み。やや小玉傾向で、平年並みからやや少なめの出荷となる見込み。


 

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